箱根の宿

年を重ねるにつれて、段々友達と出掛ける機会が減ってきました。これは私の友達付き合いの悪さのせい、今までの生き方を反省です…。

しかし、歳のせいで人目をあまり気にしなくもなり、一緒に行ってくれる人がいなくても旅行したい、温泉入りたい、女一人旅って寂しそうに見えるか?いや、誰も他の人のことなんか気にしていなかろう、そうだ箱根行こう!ということで初めての一人旅、in箱根です。

ただし、全くの観光旅行だと一人じゃ持て余してしまいそうだなあ…で、PC持って仕事しつつ温泉という、潔くないワーケーションとなりました。

まずは自分の条件に合う宿探しです。

温泉の質が良く、部屋は仕事できる机があり、自分で気分に合わせて決めたいので食事はなし。一人旅で宴会場でポツンと食事は、初心者にはハードルが高い。口コミを読み漁り、金額やアクセス条件も検討して決めたのが「箱根翠泉」というお宿です。

箱根湯本から登山鉄道で2駅、箱根大平台温泉です。必要にして十分、という言葉がピッタリの、私には理想的なお宿でした。私のような一人旅初心者に超おススメです。建物は古いようですが、中はリノベーションされ、センスの良い家具で統一されています。

まず、温泉は浴槽小さめですが自家源泉掛け流し。どちらかと言うと、茶色い色だったり、硫黄の匂いがするいかにも温泉♨️!という方が気分は高まりますが、こちらは無臭無色。。しかし、ナノバブル温泉という珍しい温泉で、泡(気泡)で白濁しています。そして、その装置のせいか緩い水流があって、若干高めの熱湯が更に熱く感じられます。温泉好きと言いながら熱いと長く入っていられないのですが、ザブンと入ってナノバブルのお湯に巻かれると、全身に成分が染み渡る気がして、いい!無味無臭無色でも!温泉ですから!ハァー生きててよかった、と大袈裟な感想を抱いてしまいます。

そして、部屋は畳にツインベッド。さらに大きめの机に座布団。これで仕事環境はOK。部屋の調度品も、ベッドはシモンズで寝心地良し、テレビは大きく珈琲紅茶お茶も揃っていて、何より基礎化粧品類が充実。

充実というのは、普通大浴場の洗面所に設置してある、クレンジング・洗顔・化粧水・乳液のPOLA化粧品のセット(瓶)が、部屋の洗面台にあるのです。これは大きい。クリームやパックなどだけで荷物が減ります。

また、館内にはオーナーが揃えたという書籍やレコードを楽しめるお洒落なソファが置かれたお部屋や、炊飯器からコンロ、レンジまで自由に使えるキッチンもあります。余計なサービスは省く=泊まる人の自由度が高い、というコンセプトがハッキリしていて、旅行の目的にもよりますが、今回の私にはピッタリでした。

実際、女性の一人旅らしき方も複数、あと外国人の一人旅の方も男女問わずいました。もちろんカップルや友達同士という方もいましたが、一人でも居心地悪くない、という貴重なお宿だと思います。

食事なしと言いながら、朝は複数の種類のミニパン、スープ、珈琲、ジュースまで用意されていて、これがまた美味しい。朝食として十分です。男性だと少し物足りないかも。

次は箱根の美味しい美味しい食べ物です。